連載コラム

「新型ATM(第3世代)」テスト開始<セブン銀行/NEC>

[ 2010.11.01 ]

平成27年度上期で全台入替、目標

  セブン銀行(東京都千代田区丸の内1-6-1、二子石謙輔社長、企画部広報室 TEL03-3211-3041)とNEC(東京都港区、遠藤信博社長、コーポレートコミュニケーション部 TEL03-3798-6511)は、紙幣処理速度が従来機に比べ2倍になったほか、操作画面位置・角度の変更や左右ついたての広板化など安心・安全で、しかもコンパクト化から車椅子での利用者にも配慮した「新型(第3世代)」を開発、18日に公開した。11月からテスト設置し、来年3月から順次導入・入替を開始する。

 発表会の席上、安斎隆会長が「29日に当社ATMは1万5000台を突破しますが、1月あたりの利用件数は現在5000万人に達します。そして、お客様目線であり、また環境変化に配慮した省エネタイプをNECさんが技術面で応えて頂き、この程新型ATMを開発しました。かつて、ATM生みの親である開発者から『セブン銀行の成功如何は、世界・金融機関にかかわる』との激励の手紙を頂いたことを思い出します」と挨拶。続いて、技術面でフォローした木下学・日本電気取締役執行役員常務が「大変な思いで開発してきたATMは現在社会インフラになり、今回開発した第3世代は品質・性能のほか、消費電力により年間7000トンのCO2削減が達成できます。広範囲で利用頂く中、安全・安心なお取引が更に可能になります」と挨拶。その後、二子石社長が「創業10年を迎えた当社はNEC・ALSOKさんのパートナーの支援の元、基幹事業であるATM機運営を、1万店あるグループの『セブン・イレブン』やGMSの『イトー・ヨーカドー』をはじめ、多方面で導入頂き、同時にいつでもATM機を利用頂けるよう、一度も止めることなく運営してきました。一方、顧客を含む社会要請を取り入れたシステム開発により第3世代を開発し、更に事業の効率化を目指していきます」と抱負を語った。

 特に、新型ATMの特徴は (1)取引時間のスピードアップ=紙幣処理速度が現行の第2世代ATMが1秒あたり6枚から、新型は12枚と大幅に向上。また、省エネモードからの復帰時間は従来の7.6秒から0秒、更に次の取引までの準備時間も9.5秒から2.8秒、従って1時間あたりの利用可能件数が従来の80件から100件と、2割向上 (2)安心・安全に取引できる機能の拡充=ATM機の高さを低くするなどコンパクト化した反面、ついたての大型化などプライバシー性も向上。更に紙幣・カード取り忘れ防止のためセンサーのか、第2スピーカーを搭載 (3)環境への配慮=取引時間以外は省エネモード、しかも画面のLED化で消費電力を約半分に。同時に部品の長寿命化とリサイクル化も図った (4)現金オペレーションの強化=現金カセットを3カセットから5カセットに増設、また利用状況に応じた柔軟なカセット運用を可能、現金切れ等を防止。これにより、月1回のカセット交換によるATM利用が従来の60%から80%に向上、現金警送回数を削減できる (5)お客さまニーズに対応した各種サービス継続=視覚障害者への音声ガイダンスサービス、海外来日者向けの海外発行カード対応(提携する500以上の金融機関発行カードのほか、40億枚以上発行されているカードが利用可能。操作は英語、韓国語、中国語、ポルトガル語の音声・画面に対応)。

 今回公開した第3世代ATMは、11月から西東京地区でテストを開始し、来年3月から東京都を中心に順次導入。また来年度中に東京都、山梨県、静岡県を中心に3000台、その後、平成27年度上期中に全台入替予定。

saishin20101025.jpg

(2010年10月25日発行号より)

安全・安心情報の「セキュリティ産業新聞社」 ホームページ http://www.secu354.co.jp/

この記事を共有する

執筆者:

セキュリティ産業新聞社は、安全・安心情報を提供する「セキュリティ産業新聞」を月2回(10日、25日)に発行するほか、Webサイト(www.secu354.co.jp)の運営、セキュリティに関連する各種セミナーの企画・運営、セキュリティ機器等に関する調査・分析などを行っています。

バックナンバー