日経メッセ > SECURITY SHOW > 連載コラム > 「セキュリティ産業新聞」最新号より > 2015年度、4700億円売上<三菱電機昇降機事業中期経営計画>

連載コラム

2015年度、4700億円売上<三菱電機昇降機事業中期経営計画>

[ 2010年12月3日 ]

海外10万3000台、国内1万4000台受注で

 三菱電機(東京都千代田区、山西健一郎社長)は、新興国を中心に需要増が見込まれる昇降機事業を強化し、2015年度で2010年度比1000億円(27%)増となる4700億円を目指す、と先程発表した。その核となる『中期経営目標』では、海外展開として新設市場最大の中国でトップシェア奪取、中東・アジアでの拡販や新興国新設需要の取り込みなどから2010年度比1.7倍に当たる10万3000台の受注を目指すほか、国内では新設市場でのトップシェア堅持・拡大やリニューアル需要の取り込みによる事業拡大から2015年に2010年度比1.9倍の1万4000台の受注台数を目指すもの。

 記者発表の席上、宗行満男・執行役副社長(ビルシステム事業本部長=写真)は「世界の昇降機新設需要は中国やインドなど新興国の需要増により、2015年度には現状の1.3倍に当たる63万台まで増加し、その内の半分(30万台)は中国が占めると推定しています。また、欧州や日本など先進国における新設市場が大幅増は見込めないものの、過去に収めた昇降機のリニューアル時期を迎え、その取り込みがキーポイントになります」。また、「市場ニーズに照らし合わせた安全性をはじめ、快適、効率や環境・省エネ技術を開発しており、これらを背景にグローバル戦略として海外新設市場における事業拡大、及び国内新設市場でのトップシェア堅持・拡大とリニューアル需要の取込み、また市場変化を先取りした製品投入も計画していきます」と解説。

 海外市場動向として「当社の海外事業目標は2010年度6万台から2015年度には1.7倍の10万3000台、海外進出108カ国を目指し、特に最大市場の中国での新設トップシェア奪取、新興国新設需要の取込みや世界最高速技術のプレゼンス向上などを図っていきます。特に中国戦略では(上海の普及型=SMEC社、プレミアム=MESE社)2ブランド戦略推進によるトップシェア奪取、ローカルテイストやコスト競争力を高めた中高速エレベーター開発、更に販売拠点を今年度7カ所増設し63カ所としたほか、今後も設立を加速した販売ネットワーク強化も図っていき、2015年度で6万6000台の受注を目指します。また、海外戦略製品としてNEXIEZシリーズ製品の強化とAMECの一貫生産・増産体制をとるほか、新興市場戦略(インド)では現状のプレミアム市場からミドル市場まで拡大することで今年度比3.5倍の3500台の受注を目指し、更に中南米・アフリカなどの市場も視野に入れた海外戦略を推進していきます」。

 一方、国内市場動向では「昇降機新設市場のマンション市場は2008年の33%から2015年度には41%まで伸長が見込まれ、また経年の長い納入製品のリニューアル時期を25年と定義すると、2010年度での当社リニューアル対象は約3万5000台、2015年度は約6万台、以降も拡大が見込め、こうしたことから国内における事業拡大を新設事業(2015年度今年度比1.5倍の7000台)とリニューアル事業(同2.5倍の7000台)取込みの2本柱で目指します。新設事業戦略製品はAXIEZやマンション向け専用機種AXIEZsmart-Rの拡販、セキュリティーシステム連動・エレベーター行先予報システムによる差別化・拡販、一方、リニューアル事業ではリニューアル事業推進組織の設立や個別事情に応える改修メニュー充実化や短工期化に向けた技術開発等を実施していきます」。
 更に、成長に向けた取組みでは「新設から保守、リニューアルと繋がる循環型ビジネスモデルを強化すると共にエコとセキュリティーを核とした『ビルまるごと』視点での関連製品の拡販も図り、中期事業目標としてビルシステム事業本部での2015年度売上目標は今年度売上高より1000億円増(1.3倍)の4700億円を目指します」と解説した。

 なお、昇降機事業は業界リーディングカンパニー。快適で効率・省エネ、安全性等全ての面で顧客満足の高い、より高品質な製品を提供。また、愛知県稲沢製作所をマザー工場に、グローバル供給拠点であるタイ・AMEC社をはじめ、海外11社、国内1社、合計12社の製造会社。また、販売会社は海外37社、国内43社、合計80社。これまでに80万台を製造、世界89カ国に出荷している。

(2010年11月25日発行号より)

安全・安心情報の「セキュリティ産業新聞社」 ホームページ http://www.secu354.co.jp/

「セキュリティ産業新聞」最新号より

セキュリティ産業新聞社は、安全・安心情報を提供する「セキュリティ産業新聞」を月2回(10日、25日)に発行するほか、Webサイト(www.secu354.co.jp)の運営、セキュリティに関連する各種セミナーの企画・運営、セキュリティ機器等に関する調査・分析などを行っています。

バックナンバー

PAGE TOP